春が近づくのをじっと待っています。
ゆらゆら帝国のように(笑)
さて、今月の一枚はポール・コゾフの「Back Street Crawler」です。
先日、ギター仲間がコゾフさんみたいな音を出していたので(笑)
ポール・コゾフはフリーのギタリストで、
この作品はフリー解散後、
ソロ・アルバムとして発表されたものです。
そしてこの作品は彼の遺作となりました。
25歳だったそうです。
コゾフさんにとって
フリーはかけがえのないバンドだったのでしょうね。
フリーの再編といえるメンバーでのバラードナンバー、
「MOLTEN GOLD」はどうしてもぐっときます。
「TIME AWAY」のインストでは
繊細で、感情的な音色が染み渡ります。
コゾフさんの音には
どこか物寂しさのようなものを感じます。
コゾフさんのそんな繊細な音がすごく好きですけどね。
来月の一枚もお楽しみに☆
]]>3月に入りましたね。
先日、サロンへ寄ってくれた東京の友人が
前にうちで作った革製品を見せてくれて
「ずっと使っているけどすごい丈夫」
と言ってくれました。
愛用してくれていることがありがたいですし、
全くへこたれていないのもうれしいです。
僕が作る革製品は
修理して長く使えるように設計して
丈夫に作ってあるので
そう簡単にはだめになりません。
ずっと使えると儲かりませんが(笑)
とてもお世話になっている大学の先生が
退官されるということで挨拶に伺いました。
靴や革のこと、建築やプロダクトデザインのことだけでなく
ウイスキーやレコードについても詳しく、
おまけに料理上手な先生なので、
いつも楽しい時間と刺激をいただいています。
もう20年以上前のことになりますが、
母校で建築を、デザインを学んで本当によかったと思う。
ユニークな先生方に、
個性が強く愉快な先輩・同期・後輩の仲間たち。
懐かしいなぁ、穏やかな彦根での学生生活。
そんな彦根に中古レコード店ができたらしく、
今回は寄れなかったが、いつかディグしにいきたいと思う(笑)
さて、今月の一枚はセロニアス・モンクの「BRILLIANT CORNERS」です。
ロリンズの太いテナーの音と
アーニー・ヘンリーの甘いアルトの音色の対比が美しい。
追加録音された「BEMSHA SWING」では
ポール・チェンバースとクラーク・テリーも参加し、
熱いソロを繰り広げています。
個人的には「PANNONICA」もおすすめです。
ロリンズの懐の深いソロから、
モンクのピアノとチェレスタを使った
かわいらしいソロへの流れは印象的です。
来月の一枚もお楽しみに☆
]]>2月に入りましたね。
打ち合わせを終えてようやく一息つけました。
一息ついてもうひと頑張り。
これから梱包作業です。
]]>今月の一枚はELECTRIC FLAGの「THE BAND KEPT PLAYING」です。
エレクトリック・フラッグはブルースやR&Bに
管楽器を取り入れたロックグループで、
ポール・バターフィールド・ブルースバンドを脱退した
マイケル・ブルームフィールドがバディ・マイルスと共に
1967年に結成しました。
マイケルは最初の作品である「A Long Time Comin」の発表後に
脱退してしまうのですが、
再結成して1974年に発表したのがこの作品です。
このレコード、
ジャケットの右上角がカットされているのが分かります。
中古レコードにはコーナーカットやドリルホールなど
ジャケットに印をつけられているものがあります。
廃盤になった際に転売されないよう
ジャケットの端にわざと傷をつけて処分したそうです。
このレコードも新譜で処分されたものが回り回って
未開封でうちの手元にやってきたわけです。
最初にジャケットの封を切ったときは
1974年から閉じ込められていた当時の思いが開放されたような、
何かロマンのようなものを感じたのを思い出します。
楽曲については
バディ・マイルス、ニック・グレイヴナイツ、ロジャー・トロイが
それぞれファンキーに、ソウルフルに歌い上げています。
おすすめは
「SWEET SOUL MUSIC」「SUDDEN CHANGE」
「DOCTOR OH DOCTOR」「INSIDE INFORMATION」かな。
ロジャー・トロイの歌声はいつ聴いてもいいですね。
マイケルもロジャーの歌に合わせて
バランスよくソロをとっているようにも感じます。
来月の一枚もお楽しみに☆
]]>本日、1月18日をもって十四周年を迎えることができました。
14年を振り返ると様々なことがありました。
職人仲間や自営業仲間が辞めていったり、
道具や材料が生産を終えたり、
始めた頃とは環境も大きく変わったなぁと思います。
靴を作り始めて20年が経つので
さすがに時の流れを感じます。
これまでの14年間、沢山の挑戦をさせていただきました。
靴作りに始まり、財布や鞄、
革足袋や舞台道具まで
本当に様々な革製品を制作しました。
制作を依頼してくださり、
完成までの時間を共に過ごしていただいた方々に
感謝しています。
たった一人で制作しているため、
無理しすぎると体がもたないときもあります(笑)
あっという間に過ぎ去っていったように思います。
久しぶりの再会も多かった一年で、
お忙しい中、お訪ねいただいた方々、
お便りをくださった方々に感謝しています。
さて、今月の一枚はファッツ・ドミノの「THIS IS FATS DOMINO」です。
ファッツ・ドミノは1950年代に活躍したブルースピアニストですね。
「太っちょドミノ」の愛称で親しまれるドミノは
軽快なリズムでR&Bやロックンロールを歌い、
後のロックピアニストに大きな影響を与えました。
この作品は3枚目のアルバムで
カヴァーながら代表曲でもある
「BLUEBERRY HILL」が収録されています。
僕もこの曲でドミノさんを知りました。
ドミノさんを聴いていると僕はなにか元気がでます。
人柄が伝わってくるような歌声に
なんかホッとするんですよね。
ドミノさんを聴きながら
心穏やかに年末を迎えるのもいいかと思います。
「WHAT'S THE REASON I'M NOT PLEASIN' YOU」
「BLUE MONDAY」
もおすすめです。
来月の一枚もお楽しみに☆
]]>もう12月ですか、寒くなりましたね。
最近は建築時代の先輩が来てくれたり、
小中学校時代の同級生が来てくれたり、
仲間が訪れてくれるのはうれしいことです。
建築の先輩と話していてふと気付いたことがありました。
ビスポークってセッションみたいなものなんだなぁと。
うちの工房は既製品のものを作っているわけではないので
お客様と打ち合わせを重ねて物作りが行われます。
対話の中でアイディアが産まれ、
共に成熟・完成させていく過程は
たしかにセッションに似ているなぁと思います。
「ブルースやジャズが好きだから
ビスポークをやっているんだよ。」
と先輩に言われて妙に納得してしまいました(笑)
さて、いまもビスポークでセッション中です。
コルトレーンやブルームフィールドみたいに
インプロビゼーションが爆ける制作となるように
ビスポークセッションを楽しみます。
]]>僕が京都に帰るときに送別会で見送ってくれて以来、
ほぼ14年ぶりに会えました。
電話ではよくしゃべってたんですけどね。
職人歴としては僕より数年先輩なのですが同い年で、
底付をやっているもう一人の同い年の職人仲間と三人で
「ゴールデンエイジやな」
とか言って笑ってたなぁ(笑)
20代のときに切磋琢磨していた仲間なので
思い出も笑い話も多いです。
40代になったいまでは
疲れやすくなったとか
歳くった会話に変わりましたが(笑)
さて、今月の一枚は中山うりの「VIVA」です。
中山うりさんの中で唯一LP化されている作品です。
中山うりさんといえば「DoReMiFa」での鮮烈なデビューが印象的です。
当時タワレコの試聴コーナーで聴いて
いっぱつで心奪われたのを思い出します。
そして実は
今回遊びに来てくれた職人仲間のお友達なのです。
高校の吹奏楽部も一緒で、
やはりトランペットがめちゃくちゃ上手かったそうです。
友人が京都に遊びに来るって連絡があった時点で、
今月の一枚は中山うりさんにしようと
心に決めていました(笑)
子供の頃の昭和の匂いのような
中山うりさんの歌にはどこか懐かしさを感じます。
アコーディオンの音色とともに、
昔の思い出に想いを馳せるのもいいかもしれません。
来月の一枚もお楽しみに☆
]]>11月に入りましたね。
街が変わっていくのを感じる今日この頃です。
近所のレコード店が10月末で閉店しました。
昔ながらのレコード屋さんで
青春時代のCDや
中古LPを買っていた思い出深いお店。
商店街のお祭りのときには
お買い得のCDコーナーが特設されて
よく掘り出し物を探したなぁ。
ええ歳になったいまも、散歩ついでに
中古レコードのディグを楽しんでいました。
店主のおっちゃん、よく居眠りしてはるんですよ。
モンクや百恵ちゃんのレコードみつけて
レジに持っていくと
目を覚まして対応してくれたなぁ。
おっちゃん、長い間お疲れ様でした。
子供の頃からいままでありがとう。
おっちゃんから最後にレコード買えて、
挨拶できてよかったよ。
僕もいまをしっかり生きて、
体が動くうちは工房頑張ろう。
さて、設計に紙サンプル…制作へ向けて奮闘中です。
]]>制作の考案中はなかなか頭が休まらないので
珈琲とお菓子タイムがしあわせです(笑)
なんだかんだ脳を癒してやるのに
糖分は必要ですね。
さて、今月の一枚はゆらゆら帝国の「ミーのカー」です。
ゆら帝のメジャー2作品目のアルバムですね。
「太陽のうそつき」と「人間やめときな ’99」は
インディーズ時代と比べてずいぶん格好良く(笑)
聴きやすくなっていて
メジャー仕様であることを感じます。
インディーズ時代の演奏はもっとアクが強くて
あれはあれで好きでしたが。
「午前3時のファズギター」の爆音ファズや
長尺演奏の「ミーのカー」では
坂本さんらしさをしっかり感じることができます。
「ズックにロック」や
「アーモンドのチョコレート」のような
ゆら帝初期を象徴するような曲から
「うそが本当に」や「ボーンズ」のようにPOPで美しい曲まで
バリエーションに富んだ曲が収録されているので
ゆらゆら帝国の中では
比較的聴きやすい作品かと思います。
昔、ひたすらこのアルバムを聴きながら
底付けしていた頃を思い出します。
来月の一枚もお楽しみに☆
]]>十月に入りましたね。
先日、里帰りしていた鞄を磨きました。
栄養を入れ直して、色調整して
送り出しました。
すごく丁寧に使っていただいているのを感じます。
こうして再会できるのも
長く使える革製品の良いところですね。
]]>久しぶりに表札をメンテナンスしました。
5年ほど前に新調した表札ですが
お日さんに当たり続けて、
すっかり日焼けしていました。
汚れを落とし、再び生地仕上げしてあげることで
またこれからも活躍してくれます。
手をかけることで長く使えるものは
愛着が湧いていいですね。
さて、今月の一枚はマイケル・ブルームフィールド の
「LIVE AT BILE GRAHAMS FILLMORE WEST」です。
1969年、フィルモア オーディトリアムでのライブ音源です。
マイケルはニック・グレイヴナイツやマーク・ナフタリンなど
お馴染みの仲間で出演しています。
マイケルがイントロでピックを落としてしまい
演奏をやり直すところから始まる有名なシーンも
きっちり収録されています。
来月の一枚もお楽しみに☆
]]>9月に入りました。
京都は猛暑日年間日数の最多記録を更新するなど
つらい残暑が続いています。
画像は馬と呼ばる道具。
踵の縫い割りの曲線を出すときに使います。
馬といえばもうすぐ秋競馬ですね。
秋の快適な気候が待ち遠しいです。
芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋…。
早く秋を満喫したいですね。
]]>台風直撃が怖いです。
強烈な風で、落ち着かない一日になりそうです。
何事もなく過ぎ去ってくれることを祈ります。
さて、今月の一枚はくるりの「図鑑」です。
くるりのセカンドアルバムですね。
東京へ出てきたときを思い出すこの季節。
東京に馴染めなかったあの頃、
iPodに入れてあったくるりとつじあやのは
当時、僕の心の支えだった。
井の頭線から銀座線を乗り継いで浅草まで、
辛かったことも楽しかったことも
今ではいい思い出となっています。
どの曲も思い入れがありすぎるので
一曲だけあげるとすれば「街」かな。
この頃とにかくよく聴いていたお気に入りの一曲。
来月の一枚もお楽しみに☆
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