今回の特注品はリメイク財布です。

使い込んで擦り切れてしまった財布だけれど、

思い入れのある財布なのでなんとか残したいということでした。

まずは革の補修から始まりました。

傷を直したり財布全体の色を整え、栄養補給をして、

使えそうな場所を判断してデザインを描いていきました。

元々の財布に貼ってあったシールは

そのまま生かしたいということでしたので

パーツを額縁のようにして使いました。

カードポケットは新しく作り直して、

お客様と奥様のお名前、

そして結婚記念日を刻印しています。

元々の財布は奥様からの贈り物だったそうで、

その思い出を残すためにご依頼いただきました。

財布の仕様自体はそのままに、

使える革をできるだけ残して新しい形に作り変えました。

奥様との思い出がこの財布に受け継がれ

これからも続いてくれたら、

制作に関われた者としても

とてもうれしい思いです。

今回の特注品は婦人物の鞄です。

財布やスケジュール帳が入るくらいの

小さいサイズでのご依頼でした。

内側は二つに仕切られた空間で構成され、

鍵やスマホが入るポケットも配置しています。

外側背面にもファスナーポケットを付けていますので

鍵やハンカチ等はここに入れておくのが使いやすいでしょうね。

開閉は鍵付きの金具です。

金具にも押し込み式と差し込み式がありますが、

今回は押し込み式にしました。

このサイズの鞄は押し込み式の方が便利だと思います。

ベルトを装着すると肩掛け鞄としても使えます。

ドレススタイルではハンドバッグとして、

カジュアルスタイルではショルダーバッグとして

使い分けるといいですね。

革は表面をうっすら起毛させたイタリアのヌバックで、

色はネイビーを選んでいただきました。

明るいめのネイビーの色とヌバックの起毛感が

上品な印象を与えてくれます。

今回の撮影は建勲神社にしました。

前回は今宮神社だったので少しだけ南下しましたね(笑)

制作から撮影まで終えると一息つけるので

撮影後はお気に入りの喫茶店でひと休み。

マイルスやコルトレーンを聴きながら

次の制作へパワーを充電してきました。

今回の特注品はオーダーメイドの靴です。

左右の差が大きいとても特徴的な足でしたので、

木型の制作には苦労しました。

工房を開いて十年目にして

またひとついい勉強をさせていただいた一足です。

革はオレンジがかった茶色のイタリアンカーフ。

元々はもう少し薄い色でマットな風合いなのですが、

磨くと艶が引き立ちます。

イタリアらしい色気のある風合いが出るいい革だと思います。

イタリア人騎手、デムーロさんにも似合うのでは?と

ひそかに思いました(笑)

デザインはタッセルと呼ばれる飾りが印象的な

タッセルスリッポンです。

小さめのタッセルにして華奢な印象に仕上げています。

小さいサイズの靴でしたので

出し縫い(底を縫う作業)も細かい仕様で縫い上げました。

今回の撮影は今宮神社にて。

今宮さんはうちの氏神様でもあるので、

慣れ親しんだ場所でスムーズに撮影できました。

最後はあぶり餅屋さんを背景に。

撮影後はあぶり餅を食べずに

馴染みの喫茶店へ行きましたが(笑)

あぶり餅は好きなので、
また季節が良いときに行こうと思います。

以前紹介しました雨除けの爪革ですが、

女物の爪革に新サイズが増えました。

これまでの女物の爪革は

下駄の横幅8cmに対応していました。

ヽやさんの下駄の幅に合わせていたわけです。

最近爪革を求めて、

工房へ直接訪ねてくださるお客様も増えたので、

横幅9cm対応の爪革も作ることにしました。

8cmの爪革で幅8〜8.5cmの下駄に対応でき、

9cmの爪革で幅9〜9.5cmの下駄に対応できるかたちです。

さて、今日の午前中はチャンを作っていました。

何に使うかというと糸に擦り込んで糸を丈夫にするための防腐剤です。

靴の底付けでは必須のものですが、

うちの工房では他の革製品でも

手縫い糸にはこのチャンを擦り込んで制作するようにしています。

チャンの作り方はまず固形の松ヤニを煮ます。

松ヤニを煮ると独特な臭いがするので

僕は外でチャン作りしています。

通行人が何してるんやろって表情で歩いていきます(笑)

油と蜜蝋を加えてちょうどいい固さになったら

水の中に入れて急冷します。

あとはチャンをよく練ったらできあがり。

気温が変わるとチャンの固さも変わってしまうので、

季節に応じてチャンを作っています。

この固形の松ヤニ、多賀さんから大量に受け継いだので

僕が引退するまで松ヤニには困りそうにないです(笑)

今回紹介する制作はラグビーバッグです。

ラグビーボールを鞄に仕立て直してほしい。

そう依頼を受けたのはちょうど祇園祭が始まる前の

6月末くらいだったと思います。

ラグビーワールドカップの開催で

高校時代に使っていたラグビーボールを思い出して探したそうです。

大事にとってあったそのラグビーボールふたつを

ハンドバッグとショルダーバッグに仕立て直すことになりました。

ひとつはあまり使っていない状態の良いボール、

もうひとつはよく使われたくたびれたボールでした。

高校時代の思い出が詰まったラグビーボールを

この日本でのラグビーワールドカップを機会に

鞄に仕立て直すという内容にとてもやりがいを感じました。

出来上がったのはワールドカップ終了後になりましたけどね(笑)

預かったラグビーボールを仕立て直すのに失敗は許されません。

イメージを実現していくために

最善の方法と作業を

何度も頭の中でシミュレーションしました。

もちろん、開いてみないとわからないこともあるので

想定していたものから、修正作業を繰り返して形にしていきました。

お医者さんがオペの際にいく通りもの方法を

何度もシミュレーションするというのを聞いたことがありますが、

今回の作業はその気持ちが少しだけ分かる気がしました。

ファスナーはスライダーふたつの頭合わせ。

スライダーの引き手には同色の革を使いアクセントに、

名前も刻印しています。

今回の制作はボールを磨くところから始まりました。

とても古いボールだったので、

革の状態を整えてから作業に入る必要がありました。

昔のラグビーボールは革がとてもいいですね。

同じモデルの今のボールとは革の質感が全然違います。

表面に透明感と艶があるので、

磨くとそれぞれのいい風合いが引き出せたと思います。

おもしろいもので、

形にすると古いボールの感じがしませんね。

アンティーク感こそありますが、

もちろん内側も新しい生地で仕上げているからか、

もともと新品のこういう鞄だったようにも感じられます。

紅葉も色づいてきたので、

ラグビーバックを持ってさっそくお出かけしていただけたら

作り手としてなによりうれしいです。


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