珍しい修理がありましたので載せておきますね。

某ブランドの靴のサイズが自分の足には大きいため、

修理でなんとか調整できないかというご相談でした。

足入れを見てみたところ、

甲部分が全く止まっていないこと、

踵が大きすぎることが問題でした。

まずは甲部分を止めてやらないといけない。

採寸して甲バンドを制作し、橋渡ししてあげることで

甲部分のフィット感を改善しました。

当工房の靴ではないため同じ革がないので、

近い色の革で甲バンドを制作しました。

踵は靴のトップラインにスポンジをいれてやることで

踵が止まるようにし、フィット感を改善しました。

既製品の靴を調整するわけなので、できることに限りはありますが、

これまでの足入れからは改善できたと思います。

 

今回の特注品はカードと名刺を共に入れられるケースのご依頼でした。

名刺はカードよりも若干サイズが大きいため、

カードケースには名刺が入らないんですよね。

そこで名刺が入るサイズを基準に設計していきました。

革はイタリア製のもので、

オイルを染み込ませた表面にコテ当てされた仕様です。

曲げるとオイルが移動して濃淡が変わるため、

艶がありながらも風合いを感じさせてくれます。

折り畳んだお札を入れるスペースが欲しいということでしたので

上面にポケットを配置し、ネームを刻印しました。

名刺を持ち歩くのが少量でいい場合は

このスペースに名刺を入れておくのもいいかと思います。

お客様の雰囲気に合わせて

ポケットの形も柔らかいラインにし、

金具止めには品のあるゴールドを選んでいます。

オーダーメイドの面白いところは

使う人によって同じアイテムでも仕様が変わってくること。

シンプルに見えるものでも実は結構考えているものです(笑)

使う人に応じて

その都度デザインして設計していくことは

やりがいのある仕事であり、

大学時代に建築を学んでいたことが生きているなぁと感じています。

今回の特注品はリメイク財布です。

使い込んで擦り切れてしまった財布だけれど、

思い入れのある財布なのでなんとか残したいということでした。

まずは革の補修から始まりました。

傷を直したり財布全体の色を整え、栄養補給をして、

使えそうな場所を判断してデザインを描いていきました。

元々の財布に貼ってあったシールは

そのまま生かしたいということでしたので

パーツを額縁のようにして使いました。

カードポケットは新しく作り直して、

お客様と奥様のお名前、

そして結婚記念日を刻印しています。

元々の財布は奥様からの贈り物だったそうで、

その思い出を残すためにご依頼いただきました。

財布の仕様自体はそのままに、

使える革をできるだけ残して新しい形に作り変えました。

奥様との思い出がこの財布に受け継がれ

これからも続いてくれたら、

制作に関われた者としても

とてもうれしい思いです。

今回の特注品は婦人物の鞄です。

財布やスケジュール帳が入るくらいの

小さいサイズでのご依頼でした。

内側は二つに仕切られた空間で構成され、

鍵やスマホが入るポケットも配置しています。

外側背面にもファスナーポケットを付けていますので

鍵やハンカチ等はここに入れておくのが使いやすいでしょうね。

開閉は鍵付きの金具です。

金具にも押し込み式と差し込み式がありますが、

今回は押し込み式にしました。

このサイズの鞄は押し込み式の方が便利だと思います。

ベルトを装着すると肩掛け鞄としても使えます。

ドレススタイルではハンドバッグとして、

カジュアルスタイルではショルダーバッグとして

使い分けるといいですね。

革は表面をうっすら起毛させたイタリアのヌバックで、

色はネイビーを選んでいただきました。

明るいめのネイビーの色とヌバックの起毛感が

上品な印象を与えてくれます。

今回の撮影は建勲神社にしました。

前回は今宮神社だったので少しだけ南下しましたね(笑)

制作から撮影まで終えると一息つけるので

撮影後はお気に入りの喫茶店でひと休み。

マイルスやコルトレーンを聴きながら

次の制作へパワーを充電してきました。

今回の特注品はオーダーメイドの靴です。

左右の差が大きいとても特徴的な足でしたので、

木型の制作には苦労しました。

工房を開いて十年目にして

またひとついい勉強をさせていただいた一足です。

革はオレンジがかった茶色のイタリアンカーフ。

元々はもう少し薄い色でマットな風合いなのですが、

磨くと艶が引き立ちます。

イタリアらしい色気のある風合いが出るいい革だと思います。

イタリア人騎手、デムーロさんにも似合うのでは?と

ひそかに思いました(笑)

デザインはタッセルと呼ばれる飾りが印象的な

タッセルスリッポンです。

小さめのタッセルにして華奢な印象に仕上げています。

小さいサイズの靴でしたので

出し縫い(底を縫う作業)も細かい仕様で縫い上げました。

今回の撮影は今宮神社にて。

今宮さんはうちの氏神様でもあるので、

慣れ親しんだ場所でスムーズに撮影できました。

最後はあぶり餅屋さんを背景に。

撮影後はあぶり餅を食べずに

馴染みの喫茶店へ行きましたが(笑)

あぶり餅は好きなので、
また季節が良いときに行こうと思います。


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