今回は少し珍しい特注品の制作を紹介します。

イタリアンレストランからのご依頼。

10周年に向けてメニューブックを作りたいということでした。

ご依頼をいただいたお店は

京都のイタリアンレストラン「ottimo(オッティモ)」さん。

オッティモさんは、

昔からずっと通っているお気に入りのお店なので

その10周年の節目にメニューブックの制作として

お声かけいただけたことはとてもうれしいことでした。

メニューブックを作るのは初めてですが

構造的にはシンプルで、作り方にも確信が持てたので

10周年にふさわしいものになるよう

気合いをいれて制作させていただきました。

シンプルなものほど細かい仕事で違いが出るものです。

素材選びから心材、ディテールの仕様まで

こだわって制作しました。

革はイタリアのヌバック調。

表面が起毛加工されたもので柔らかい印象を与えてくれます。

この革は使い込むごとにツヤがでて経年変化を楽しむことができます。

これからまた10年、

20周年のときにどう変化しているか、

とても楽しみにしています☆

メニューブックの中央には「ottimo」の焼き印を制作し、

焼き入れしました。

淵には唐草模様の飾りを焼き入れしています。

これは革底の靴の底面に飾りとして入れることがあるのですが、

この飾りを入れることでメニューブックが

よりアンティークな印象になりますね。

コバ(革の断面)から縁取り、ミシン、

唐草飾りへの段階が美しく見えるようこだわって制作しています。

メニューブックはお食事用とドリンク用の二種類のサイズを制作しています。

さて、オッティモさんについて紹介させていただきますね。

ottimo(オッティモ)」さんは京都の烏丸御池にある

イタリアンレストランです。

シェフの出野さんはとても職人気質で、

素材を生かした料理が印象的です。

納品とともにランチを食べてきたので

写真を載せておきますね。

「レンズ豆とキャベツのスープ」

とろとろに煮込まれたキャベツの甘みとレンズ豆の舌触りが絶妙です。

出野さんの料理にはいつも野菜のおいしさを感じます。

季節が暖かくなると冷製スープへ変わるんですけど

これがまたおいしいんですよ。

バゲットは以前にもブログで紹介しました

panscape(パンスケープ)」さんのバゲットです。

料理に合わせたバゲットをパンスケープさんに作ってもらったり、

バゲットにもこだわっておられます。

「新玉ねぎとベーコンのアマトリチャーナ」

新玉ねぎの甘みと爽やかさに、脂に甘みのあるベーコンを

羊のチーズが一癖を加え、奥深い味わいに仕上がっています。

食後にはホットコーヒー。

珈琲はあまり得意じゃないんですが、

ここの珈琲おいしいのでいつもホットをいただいています。

これはパスタランチなので、

まだまだおいしい料理が沢山あります。

肉の煮込み料理は絶品で特におすすめです☆

カウンターもありますので一人でふらりと行っても

おいしい料理を楽しむことができますよ。

みなさんもよかったらぜひ、

「ottimo(オッティモ)」さんに食べに行ってみてください☆

そしてメニューブックも観て、触ってみてくださいね☆

 

「ottimo」(オッティモ)

京都市中京区両替町通二条下がる金吹町480 モントワ烏丸御池1F

075-211-2036

定休日:火曜

HP:http://www.ottimo-kyoto.com/

今回の特注品はオーダーメイドの靴です。

結婚を機会に靴を作りたいというご依頼でした。

結婚式の新郎が履く靴といえばオペラパンプス、

または内羽根のストレートチップが基本となります。

しかし今回は式の後に使うことに比重を置いておられ、

普段着で履きやすいものをお求めでしたので、

外羽根のプレーントウで明るいめの茶色の革になりました。

普段はデニムパンツを履くことが多いということで

この色を選ばれたのも納得できる、

デニムと相性のいい茶色ですね。

革はフランスのアノネイ社のものを使っています。

木型としては、細身で骨張った足ですが、

内踏まずと外踏まずの後半部にかけて

しっかりとした筋肉がついています。

特に外踏まず側の筋肉は

テニスをされていた人ならではの特徴がよく出ています。

踵には穴飾りでイニシャルを入れています。

イニシャルが映えるように、

シームレス(継ぎ目のない一枚の革でできていること)の踵にしています。

底はビブラムソール。

ビブラム社のゴムはグリップ性が高いので

滑りにくいですし、減りにくいので

個人的にはおすすめしています。

雨天対策や革底に慣れていない方にもおすすめです。

さて、今回の撮影は宮川町と鴨川で。

お客様とは大学のときからの付き合いです。

共にギターを弾いていたこともある仲間です。

いまでもたまに弾きに行くことがあります。

町の中心で弾ける腕はないので鴨川の上流の方でね(笑)

今回は弾いていた場所より町寄りですが、

撮影するのに、やはり鴨川が第一候補かなぁと思いました。

宮川町は昔、雰囲気だけを味わいに

共に歩き回ったことがあるので(笑)

宮川町は道幅が狭くて、ちょうどいいスケール感ですよね。

風情ある街並みをより際立たせているように思います。

次にこの靴に会えるのは式での晴れ姿。

楽しみにしていますね。

特注品の提げ物です。

提げ物は着物の帯に提げて持ち歩く入れものです。

印籠とか、昔の煙草入れとかがありますよね。

今回の制作では「箱型」と「巾着型」のご依頼をいただきました。

どちらも携帯電話と小銭入れを入れるための提げ物です。

お客様は祇園祭に深く関わられている方で、

祇園祭の際に最小限の荷物として

携帯電話と小銭入れが入る提げ物をお求めでした。

お客様のイメージを形に。

紙サンプルでの試作を重ね、

最善の制作方法・仕様を詰めていきました。

革は赤色のシボ革。

イタリアの革らしい華のある赤色ですね。

箱型も巾着も同じ革を使っています。

厚みは違いますけどね。

箱型はパリっとしっかり面が出るように、

巾着はふわっとした柔らかさと線が出るように

革の厚みと縫製を工夫しています。

 

 

 

「根付け」と「緒締め」はお客様からご用意いただいて取り付けました。

お預かりしたのは年代物の根付けと緒締め。

細部まで彫刻された仕事に根付師の誇りを感じます。

こんな粋な根付けと緒締めを提げ物に合わしてもらえたこと、

とてもうれしく思います。

この根付けにふさわしい提げ物を制作しなければと

自然に気合いが入りました。

 

さて、今回の撮影はもちろん、お客様にゆかりの深い八坂神社で。

祇園さんの本殿にお参りしてから撮影させていただきました。

祇園祭で使っていただけるときが楽しみです。

 

木型は大変です。

しんどいのはなかなか数値にたどり着かないとき。

もちろん自分なりの方程式があって、

その作業を繰り返しながら採寸した数値に近づけていきます。

昔に比べて引き出しが多くなってるから

どこをどういじれば目標の形に近づくのか分かるので

昔やったあの人の足に近いからこうだなあとか

骨格的にこうだよなぁとか考えながら削ります。

大変な分おもしろいけどね。

大変。でもおもしろい。

大変、おもしろい。大変、おもしろい…の繰り返し。

木型は奥が深い。

やりがいのある仕事であることは間違いない。

さあ、これから型紙です。

特注品の鞄です。

形はトートバッグ。

大容量で出し入れのしやすさをお求めでした。

いつものように実寸大の紙サンプルを制作して、

サイズ感を確かめていただいてから

本制作へと進めていきました。

大きな鞄なので革と帆布を組み合わせて、

鞄自体が重くならないように考慮しました。

ブルーの革に白の帆布を合わせることでカジュアルな印象を与えます。

お客様は昔から西武ライオンズのファンなので

ぴったりの配色ですね☆

中央にはヌメ革で「TAM」の文字をを入れました。

お客様のあだ名が「たむ」だったこと。

またこの鞄が奥さん、お子さんと

ファミリーで過ごす時間に使うのが主となることから

家族の象徴となる文字をデザインすることにしました。

ヌメ革の「TAM」の文字は次第に日焼けし、油分を含み、色を深め、

家族で過ごした時間をその証として刻んでいきます。

お客様のご要望で鞄の外側にはキーホルダーを着けられるようになっています。

西武ライオンズの応援のときにはライオンズのマスコット人形レオくんを、

ジェフ千葉の応援のときにはジェフィくんを、

ディズニーに行くときはミッキーマウスを着けたいそうです。

そんなイメージで…とりあえずうちの工房にいるビワハヤヒデを着けてみました。

まだお子さんが小さいので、

鞄を地面に置いて世話をすることも多いと思い、

底には鋲を打って底面が傷つきにくいようにしました。

また、お客様のご要望で

クッション性の高い肩パッドを付属品として制作しました。

今回の撮影はお客様にゆかりの深い場所、北野天満宮。

中学生のときの修学旅行で北野天満宮に来られたそうです。

そのときに同じ班で行動していたのがいまの奥さんだそうです。

そんな家族の象徴「TAMバッグ」も

天神さんからのスタートがふさわしいなぁと思い

この場所を撮影に選びました。

 

 


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