今回の特注品はリメイク財布です。

使い込んで擦り切れてしまった財布だけれど、

思い入れのある財布なのでなんとか残したいということでした。

まずは革の補修から始まりました。

傷を直したり財布全体の色を整え、栄養補給をして、

使えそうな場所を判断してデザインを描いていきました。

元々の財布に貼ってあったシールは

そのまま生かしたいということでしたので

パーツを額縁のようにして使いました。

カードポケットは新しく作り直して、

お客様と奥様のお名前、

そして結婚記念日を刻印しています。

元々の財布は奥様からの贈り物だったそうで、

その思い出を残すためにご依頼いただきました。

財布の仕様自体はそのままに、

使える革をできるだけ残して新しい形に作り変えました。

奥様との思い出がこの財布に受け継がれ

これからも続いてくれたら、

制作に関われた者としても

とてもうれしい思いです。

時の経過とともに環境も変わっていくものですね。

京都で工房を立ち上げてから十年のあいだに、

通っていたバーや喫茶店、飲食店が閉店しました。

職人仲間が別の道を歩むことになったり、

春はさみしさの記憶を思い返してしまう季節でもあります。

そしてまたひとつ、大切なお店がなくなってしまいます。

来月の4月に、桔梗商店が11年の歴史に幕を下ろします。

桔梗商店は2012年から2019年までの約7年間、

革製品の相談所、Monthly Shoe Scapeを催させていただいた

鞄屋さんです。

オーナーの高谷さんは音楽の趣味も合ったし、

競馬したりフットサルしたり、ラーメン巡ったり、

仕事以外でも仲良くしていただきました。

友人としての付き合いはもちろんこれからも続く、

でも自営業仲間として

共に歩むことがなくなるのはやはりさみしいものです。

Monthly Shoe Scapeのお昼休憩に青空の下、

ビルの谷間(桔梗商店の裏スペース)で

日清焼きそばUFOを食べていたのもいい思い出だ。

今月の一枚は銀杏BOYZの「光のなかに立っていてね」です。

このレコードは当工房の五周年のときに高谷さんからお祝いでいただいたもの。

僕と高谷さんが仲良くなったのもお互い峯田和伸が好きだったから。

(ハイスタ好きだったのも大きい)

おすすめは「新訳 銀河鉄道の夜」。

峯田が書いた中で一番好きな曲かもしれない。

時の経過とともにひとり、またひとりと仲間が別の道を歩んでいく。

いつまで続けられるかなんて僕もわからないが、

求めてくれる人がいる限り、作り続けていこうと思います。

高谷さん、11年間お疲れさまでした。

そして共に歩んだ軌跡をありがとう。

今回の特注品は婦人物の鞄です。

財布やスケジュール帳が入るくらいの

小さいサイズでのご依頼でした。

内側は二つに仕切られた空間で構成され、

鍵やスマホが入るポケットも配置しています。

外側背面にもファスナーポケットを付けていますので

鍵やハンカチ等はここに入れておくのが使いやすいでしょうね。

開閉は鍵付きの金具です。

金具にも押し込み式と差し込み式がありますが、

今回は押し込み式にしました。

このサイズの鞄は押し込み式の方が便利だと思います。

ベルトを装着すると肩掛け鞄としても使えます。

ドレススタイルではハンドバッグとして、

カジュアルスタイルではショルダーバッグとして

使い分けるといいですね。

革は表面をうっすら起毛させたイタリアのヌバックで、

色はネイビーを選んでいただきました。

明るいめのネイビーの色とヌバックの起毛感が

上品な印象を与えてくれます。

今回の撮影は建勲神社にしました。

前回は今宮神社だったので少しだけ南下しましたね(笑)

制作から撮影まで終えると一息つけるので

撮影後はお気に入りの喫茶店でひと休み。

マイルスやコルトレーンを聴きながら

次の制作へパワーを充電してきました。

制作中のもの、修理、これから作るものの考案、

そうしているうちにあっという間に2月が終わってしまいそうです…。

今年は十周年の展示会もあるのでハードになりそうですが

頑張っていこうと思います。

さて、今月の一枚はジョン・コルトレーンの

「The Other Village Vanguard Tapes」です。

コルトレーンとドルフィーが共演していた期間の一枚。

コルトレーンの演奏もすごいんですけど、

ドルフィーの演奏には

もう一段ギアが上がったかのような凄みを感じてしまいます。

SIDE Bの「UNTITLED ORIGINAL」という曲の

イントロがすごく印象的で個人的にはおすすめです。

メッセージ性を強く感じるイントロなのですが、

その後のコルトレーンが「A Love Supreme」などの思想へ走る

予兆のようなものにも感じます。

この曲は後の作品で「Brazillia」と名付けられて正式に発表されています。

その作品はまた別の機会に紹介しますね。

コルトレーンがリーダーとして活動したのは約10年間。

僕も工房を立ち上げて10年なので、

今年は特にコルトレーンをよく聴く一年になりそうです(笑)

来月の一枚もお楽しみに☆

今回の特注品はオーダーメイドの靴です。

左右の差が大きいとても特徴的な足でしたので、

木型の制作には苦労しました。

工房を開いて十年目にして

またひとついい勉強をさせていただいた一足です。

革はオレンジがかった茶色のイタリアンカーフ。

元々はもう少し薄い色でマットな風合いなのですが、

磨くと艶が引き立ちます。

イタリアらしい色気のある風合いが出るいい革だと思います。

イタリア人騎手、デムーロさんにも似合うのでは?と

ひそかに思いました(笑)

デザインはタッセルと呼ばれる飾りが印象的な

タッセルスリッポンです。

小さめのタッセルにして華奢な印象に仕上げています。

小さいサイズの靴でしたので

出し縫い(底を縫う作業)も細かい仕様で縫い上げました。

今回の撮影は今宮神社にて。

今宮さんはうちの氏神様でもあるので、

慣れ親しんだ場所でスムーズに撮影できました。

最後はあぶり餅屋さんを背景に。

撮影後はあぶり餅を食べずに

馴染みの喫茶店へ行きましたが(笑)

あぶり餅は好きなので、
また季節が良いときに行こうと思います。


Calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< March 2020 >>

ハンドメイド

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

Link

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM