今回の特注品はオーダーメイドの靴です。

左右の差が大きいとても特徴的な足でしたので、

木型の制作には苦労しました。

工房を開いて十年目にして

またひとついい勉強をさせていただいた一足です。

革はオレンジがかった茶色のイタリアンカーフ。

元々はもう少し薄い色でマットな風合いなのですが、

磨くと艶が引き立ちます。

イタリアらしい色気のある風合いが出るいい革だと思います。

イタリア人騎手、デムーロさんにも似合うのでは?と

ひそかに思いました(笑)

デザインはタッセルと呼ばれる飾りが印象的な

タッセルスリッポンです。

小さめのタッセルにして華奢な印象に仕上げています。

小さいサイズの靴でしたので

出し縫い(底を縫う作業)も細かい仕様で縫い上げました。

今回の撮影は今宮神社にて。

今宮さんはうちの氏神様でもあるので、

慣れ親しんだ場所でスムーズに撮影できました。

最後はあぶり餅屋さんを背景に。

撮影後はあぶり餅を食べずに

馴染みの喫茶店へ行きましたが(笑)

あぶり餅は好きなので、
また季節が良いときに行こうと思います。

今年は暖冬ですが、

冬場は作業しているとやはり足元が冷えるのでつらいですね。

最近は出し縫い(靴の底を手縫いする作業)

をしていました。

久しぶりに特に細かい縫いにしたのでもちろん時間もかかる。

出し縫いは心穏やかに、無心で、

素早く縫うように心がけています。

個人的にはいい出しがかかったと思います。

やはり足元は冷えましたがね(笑)

さて、今月の一枚です。

一月といえば毎年恒例のあのアーティストだと、

毎月の一枚をいつも読んでくれている人にはわかっているでしょう。

今月の一枚は

そう、This is 向井秀徳、

ZAZENBOYSの「ZAZENBOYS 掘廚任后

このところ毎年一月はザゼンでしたからね、

今年の一月もザゼンにしました。

この作品でのお気に入りは

やはり「SUGAR MAN」です。

大好きなコルトレーンが出てくる曲ですから。

ライブのときに向井さんに合わせて

「ジョン・コルトレぃーン」と叫んでいるのは

僕だけではないだろう。

もちろん「This is NORANEKO」に「RIFF MAN」も名曲。

来月の一枚もお楽しみに☆

本日、1月18日をもって

無事十周年を迎えることができました。

2010年のちょうどこの日に

開業届けを出しに行ったことを思い出します。

いま思えばよく10年続けられたなぁと思います。

オーダーメイドの靴工房としてShoe Scapeを立ち上げましたが、

関西の土地柄なのか、

「靴はもちろん革のものならなんでもできないか」と

靴以外のいろいろな革製品も依頼されるようになりました。

依頼に応えているうちに革製品を作る上で

多くの引き出しが増えたと思います。

滅多に経験できないような

特殊な革製品を作る機会もいただきました。

依頼をしたいと思ってくれた方々のおかげで

10年続けられたと思っています。

複雑な制作をこなすごとに

また複雑な依頼が来るので

けっこうしんどいところもありますけどね(笑)

楽しんで乗り越えていこうと思います。

それから、ずっと見守り応援してくれている

師匠や先輩方、仲間や家族のおかげでもあります。

感謝の意味も込めて、

そんな十周年という節目に、
展示会をやろうと思っています!
今年のいつになるかは、
会場の予定とともにこれから相談して決めていきますので、
また決定次第報告していきますね。
みなさま十年間ありがとうございました。
これからも頑張っていきますので
どうぞよろしくお願いいたします。

新年明けましておめでとうございます。

さて、毎年恒例の「今年の一枚」です。

年明け早々、どんな一枚に出会えるか、

おみくじ感覚で京都のレコード屋を巡ります。

今年は例年に無いくらい不作でした。

これだという一枚になかなか出会えず、

結局4軒回り、

今年もブルースでいくことにしました。

昨年から少しずつブルースレコードを集めていこうと思っています。

というわけで、今年はこの2枚、

アルバート・キングとリトル・ミルトンの「Chronicle」と

ロバート・クレイの「BAD INFLUENCE」です。

アルバートのギターはいいですね。

音が感情にあふれている。

シンプルな音使いで

あれだけ気持ちを表現できたら気持ちいいだろうなぁ。

ジミヘンもアルバートに影響を受けていたみたいなので、

ジミの音が好きな僕にとって

アルバートの音が響くのは当然のことか(笑)

リトル・ミルトンの歌声はすごいですね。

ダイナミックでソウルフルな歌声が心地いい。

昔、ジャズで「声が最高の楽器」と言われたそうですが、

リトル・ミルトンの声を聴いているとうなずけるように思います。

このふたりの音源が一枚で聴けるなんて贅沢な作品です。

ロバート・クレイの歌声もいいですね。

無理なくスッと出ているような癖のない声で、

バンドの音ときれいにまとまっている。

ブルースの作品なのですが、

ソウルやファンクの要素も感じるロックと言ったらいいのかな?

聴いていてとても気持ちのよい作品だと思います。

結局選んできた二枚のレコードは当たりでしたね。

三者三様、それぞれの良さを感じられる時間になりました。

さて、2020年、今年の一枚でした。

今年もお気に入りのレコードを用意して、

工房でお待ちしていますね。

2020年もどうぞよろしくお願い致します。

 

Shoe Scape 萩原

今年もあとわずかですね。

少し前にやった修理を紹介しておきますね。

Monthly Shoe Scapeは今年の2月で終わりましたけど

修理はいつでも受けていますので

靴でも鞄でも、なんでも気軽にご相談ください。

さて、ダナーの底交換と甲革の傷補修です。

写真は甲革の傷補修前と補修後。

土台と甲革が劣化しすぎていなければ

修理してまだまだ履けるので、

思い入れのある靴は修理して使ってあげてくださいね。

今月の一枚はエリック・ドルフィーの「VINTAGE DOLPHY」です。

梅田のユニオンで見かけたときに

あまり馴染みのないジャケットやなぁと思ったら

1962年から63年にかけての活動を記録したドルフィーの未発表演奏集でした。

SIDE-1の3曲はドルフィー・カルテットの音源で、

SIDE-2はオーケストラUSAでのドルフィーの音源です。

オーケストラUSAはジョン・ルイスがガンサー・シュラーと共に組織し、

ジャズとクラシックの融合を目指した演奏団体で、

1962年から1965年まで活動していたそうです。

オーケストラの中でもドルフィーらしさは感じられましたが、

個人的にはSIDE-1のカルテットでジャズやってるドルフィーが好きかな。

「ODE TO CHARLIE PARKER」

でのフルートは小鳥のさえずりのように美しいし、

「IRON MAN」

でのアルトは自由奔放できれまくっている。

来月はもう2020年、一月ですね。

一月といえば毎年、

今月の一枚に選んでいるアーティストが予想できますが

さて来年はどうでしょうか?(笑)

というわけで来月の一枚もお楽しみに☆


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